3.GPMEの機能概要 3.1GPMEのアーキテクチャ
3.1.1GPMEリファレンスアーキテクチャ 図3.1−1にGPMEの支援の元に構築されたシステムのリファレンスアーキテクチャを示す。このアーキテクチャはオントロジの拡張性、プロダクトモデルの開発と実行効率、他システムとの相互運用性を考慮して設計された。以下、その各構成要素について概要を述べる。 (1)Frame Library(FL) フレームライブラリ(FL)は、製品の設計から生産までを統合するプロダクトモデルの論理表現であるオントロジを、実際のソフトウエアとしてオブジェクト指向プログラミング言語C++で実装されるクラスライブラリである。このFLはコモンオントロジを表現するCo-mmon Frame Library(CFL)とGPME環境を使ってユーザが拡張するExtended Frame Li-brary(EFL)とに分けられる。前者のCFLは、GPMEユーザのプロダクトモデル作成を支援するため、実装済みのGPMEソフトパッケージの一部として提供されるもので、設計情報、組立手順情報、日程情報、資源情報などを表現する基本的なクラスライブラリ(一種のソフトウエア部品)で構成される。 (2)User Function(UF) ユーザ・ファンクション(UF)は、組立産業でよく使われる関数あるいは操作を実現するものであって、コモンオントロジを表現するクラス群に対する処理であるが、 *その処理が複数のクラスに関係している、 *その処理をクラスから分離することによって、そのクラスが特定の産業あるいは業務専用のものになることを避ける。 *実際には使わないメソッドをリンクすることによるプログラムの肥大化を避ける。 などの理由により、特定のクラスのメソッドとしては実装されず、別途このUFの形で実装されているものである。なおこのUFは、EFLやAPPのUFとしても利用できる。 (3)Product Model Data(PMD) プロダクトモデルデータ(PMD)は、具体的な製品ならびにその製作に必要な情報を表現したものであり、FLに対応するインスタンス群である。 (4)Product Model Access Protocol(PMAP) プロダクト・モデル・アクセス・プロトコル(PMAP)は、PMDにアクセスするための 前ページ 目次へ 次ページ
|
|